全ての出来事には意味がある
生まれる前に、
インパクトのある出来事を計画して、
どの親の元に生まれるか決めてくるということを
あなたは知っていますか
私には 最高の宝物がたくさんあります
それは
人より少し多く経験した出来事と、
両親、家族と恩人の方々
私の母は
私が1型糖尿を発病した時
必死に私の病気と向き合って 一緒に戦ってくれました
当時は、
インスリン注射も 今のような細い針ではなく
太く長い針で、
朝早くから 毎回 母は針と注射器を熱湯煮沸して
インスリン注射をしてくれました
食事のカロリー計算方法も 母は必死に学んでくれました
中学の反抗期の時
私は、母に言ってはいけない言葉を吐き捨ててしまった
以後、
母は全ての苦労の原因は私のせいだと 毎日辛く当たった
私がすることは、何もかも否定し
強い口調で 私を押さえ込み管理した
これまで、母に
「二度と家には帰ってくるな！」と幾度も言われた
母を 親としてみるのではなく
一人の女性として見られるまでに
20数年の年月を要した
今、スピリチュアル的視点から見るとき
信頼も相談したこともなかった母の可愛さが見えてきた
母の弱さや孤独感、女性としての魅力も見えてきた
母は、誰よりも
私に 母の苦労と努力を知って欲しかったのだろうと
今 感じる
いつも父を制してきた、強い母でしたが
父が仕事から帰宅して、
直ぐに晩酌と酒のおつまみを真っ先に作って出す母に
母なりに父を大切にしていた
母の父への愛が見えてきた
私は、
父から父親らしいことをしてもらった記憶がない
ただただ、モクモクと70才過ぎても仕事をしていた父だった
（今年2月永眠）
ただただ、お人好しな人だった
父親としての振る舞いも、
父親らしい言葉も何もなかった
何もせずとも、何も言わぬとも
父の温かい想いや、優しさ、愛情は知っていた
たった、一度だけ
父におんぶしてもらった日がある
発病告知前
高血糖昏睡に入る少し前、
私の異常を感じた父が
「もしかしたら、この子危ないかも…」との母の一言で
私をおんぶして病院に駆けつけてくれた
再婚した夫が、余りにも早くに亡くなった時
父は 余りのショックで高熱を出し
葬儀場の個室で、一人嗚咽していた
やっと、やっと娘が幸せになると思った…のだろうか
父親の哀しみと 娘を想うが故の悔しい嗚咽だと感じて
生き地獄に埋まる思いだった
母は、
あんたは、人のしない苦労ばかりしてきた
だからこそ、乗り越えられる
人には乗り越えられなくても あんたには、乗り越えられる
と、温かく力強い言葉をくれた
今も 深く感謝しています
父は、今年2月 亡くなる直前まで
母が作った すり下ろしたリンゴを食して
母が洗濯物干してくると、暫く父の側を離れた
ほんの10分ほどの間に
父は眠るように旅立ちました
余りにも綺麗な顔で
笑みを浮かべているような顔で帰りました
父は、亡くなる前夜
母に
母ちゃんがうちに嫁に来てくれて良かった
お前とだから、家も2度も立て直し
ここまでやってこられた
ありがとう と告げていたそうです
父の通夜の日
叔父は
兄貴ほど、素晴らしい人間はいなかった
あまりにも偉大な兄貴だった
じーちゃんの何倍も、兄貴は偉大だった
俺はどんなことをしても 兄貴に追いつけなかった
兄貴の娘という事を誇りに生きていけと
幾度も幾度も悟らせるように私に云いました
叔父は父の前で、
一晩中 父と語っていました
母は父にいつも、侮辱に近い言葉をかけていた
不器用ながらも
最期まで父を大切にしていた母
母に何を言われても、どんなに叱られても
いつも笑顔だった父
誰よりも母を尊敬し、母の可愛らしさを知っていた父
親として不器用な愛情表現しか出来ない両親だけど
私は、
この人間味あふれる父と母を選んで生まれてきて 本当に本当に良かった
両親の 夫婦愛と生きざまがあったからこそ
今の私がある
そんな大切なことに 気づいた
本当に感謝しています
※健康で長生きを願い母へ～両親への感謝の気持ちを込めて～
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